こんにちは生地の森です。
いつの間にか新緑輝く葉桜の季節となりました。
新年度がスタートして早4週間、新しい環境にもすこしづつ慣れてくる頃かと思います。また新学年に向けてご準備された方は、この辺ですこし落ち着いたかと思います。
そんな春の季節、入学、入園のシーズンは11号帆布ヴィンテージについて数々ご質問やご相談を頂きます。
主なものは下記の通りです。
・生地が届いたが、折ジワが気になる。
・シワが気になるが、水通しすると風合いが柔らかく変わってしまうのではないか。
・全体に細かなモワレのようなシワがきになる。
・洗濯して縮まないか。
・水通ししなくても大丈夫か。
たしかに、特に11号帆布などかための素材は一度強くシワがつくと、取るのに面倒ですよね。
そこで、改めて11号帆布ヴィンテージの生地を使って、
シワの取り方や水通しによる縮みや風合い変化について、実際に試して見ようと思います。
・シワの取り方について
生地の森では通常たたんで包装をするので、たたんだときにつく折ジワがつきます。
広げてみると折ジワや全体に細かいモワレのようなシワが見えます。
まずは、風合いを変えないよう、水通しせずアイロンでシワがとれるか試してみました。
中温~高温にして、スチームアイロンを当てました。
その際に、いきなり高温をあてると白っぽくアタリがついたので、注意して温度を調整してみてください。
裏から当ててアタリが付かない事を確認しながら、表からも当ててみました。
モワレのようなシワもなくなり、フラットになりました。
折ジワも気にならず、細かなシワは取れたと思います。
これなら、そのままの風合いを保って使うことも出来ますね。
アイロンのポイントはというと、
地直しの要領で、アイロンを当てる前に、まず生地をタテ、ヨコ方向にすこし伸ばして、地の目を整えてから、スチームアイロンを当てていくことです。
アイロンが当たったら、余熱が冷めるまで平に放置してください。
11号帆布は平織りといって、タテ糸とヨコ糸が均等に交差した生地なので、
どちらの方向にも均等な力で伸ばしていけば整いやすい、扱いやすい生地です。
ご参考までに、お試しいただけたらと思います。
今度は水通しも試してみたいと思います。
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