こんにちは生地の森です。
過去の記載になりますが、生地の取扱いに関する内容に
一部訂正を追加させていただきましたので、
改めて再投稿させていただきます。
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先日、11号帆布ヴィンテージの取扱い方についてに続きます。
前回の投稿はコチラ
春の季節、入学、入園のシーズンは11号帆布ヴィンテージについて数々ご質問やご相談を頂きます。
主なものは下記の通りです。
・生地が届いたが、折ジワが気になる。
・シワが気になるが、水通しすると風合いが柔らかく変わってしまうのではないか。
・全体に細かなモワレのようなシワがきになる。
・洗濯して縮まないか。
・水通ししなくても大丈夫か。
そこで今回は水通しをして風合いの変化を試してみました。
・水通しについて
生地幅分の生地を真ん中で半々にして、風合いや縮みの比較を見てみたいと思います 。
たっぷりの水に浸けます。(約1時間程)
右側の洗面器はすこしサイズが小さめで浸からない部分があるので、
全体が浸かるような大きさが良いと思います。 ↓
水通しすると色がでます。 ↓
水から上げて軽く絞り、陰干しして半乾きさせます。
干し方は、物干し竿などに平らにのばして干す方がシワが付きにくいです 。
折りたたんでハンガーに干すと、折シワの方が取れにくいので気を付けてください。
半乾きの状態の生地にはシワがありますので、アイロンで整えていきます。
地直しの要領で。
生地の歪みを直すように、タテ方向、ヨコ方向と伸ばして地の目を整えます。
中~高温にして、裏面からスチームアイロンをあてます。
(※訂正1)
アイロンを当てる際は、当て布のご使用をおすすめします。
当て布なしで、アイロンを直にあててしまうと、
生地表面に白っぽくアタリがついてしまうことがありますので、ご注意ください。
また、裏面のみアイロンで仕上げてもシワが気になる場合は、
表面も裏面同様に当て布をしてスチームアイロンをお当てください。
シワがとれて、フラットに仕上がりました。
・風合い変化について
水通しして、風合いがやわらかくなるようなことはなく、
水通し前と比べて、目が詰がつまりアイロンで仕上げることでパリッとした硬さが出ました。
・縮みについて
左側 水通し後↓ 右側 水通し前↓
実寸長さ59.5㎝→57.5㎝ 約3%縮みました。
(アイロンでやや伸びて58㎝に整いました)
・水通しの有無について、
水にさらすと縮みが起きるので、型崩れが気になる場合は、
最初に水通しして整えたほうが良いです。
自分用で普段使い、洗った際の縮みや型崩れも気にしないという場合は、
水通しなくそのまま使われればと思います。
逆に最初の生地の風合いが好きで、風合いを変えずずっとこのままの風合いを保っていたい場合は、 水通しもお洗濯も避けたほうが良いと思います。
最後に、
・高温のアイロンはアタリが付きやすいので温度に気を付けながら、
裏面から当てる。
(※訂正1)アイロンを当てる際は、当て布のご使用ください。
当て布なしで、アイロンを直にあてると、
白っぽくアタリがついてしまうことがありますので、ご注意ください。
・色落ちするので、水通しは単独で、洗濯も単独で行う。
・干すときは余分なシワが付かないようになるべく平らに干す。
・縮みや多少の風合いが変わるので、仕立てるものやデザイン、
用途によって、水通しの有無や洗濯の有無を使い分ける。
以上の事を気を付けると良いと思います。
よろしければひとつの例として参考にしていただけたら幸いです。
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以上、
記載内容に1部、訂正箇所を追加させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。
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