こんにちは生地の森です。
生地の森のリネン生地の中でも、程よい光沢感ととろみの良さが特徴の綾織りリネン。
綾織りは素材の特性が出やすく、リネン特有の光沢感も表情豊かに現れる織感が魅力です。
そんな表情豊かな綾織りリネンは、カジュアルアイテムはもちろん、セミフォーマルなアイテムにも使える上質感を漂わせます。秋から冬そして春先、おしゃれ度が高まる季節にはぴったりの素材ではないかと思います。
そこで今回は綾織りのリネン生地についてレポートしていきたいと思います。
皆さまの身の回りの例えば既製品のお洋服の生地も、すこし雰囲気のあるこなれて見える洋服の生地を見たら、綾織りの生地かもしれません。
【目次】
- 綾織りって何?
- 秋冬にリネン生地っておかしくないの?リネン生地を選ぶポイントは?
- 綾織りの生地は扱い方が難しい?裁断のポイントは?
- カジュアルからおめかし着まで、おすすめの綾織りのリネン生地
- PICK-UP ITEM 1 カジュアルもおめかしもどちらに振っても華やかなリネンブラウス
- PICK-UP ITEM 2 ほんの少し背筋が伸びるくらいが丁度いいブラックリネンのセットアップ
- PICK-UP ITEM 3 程よいツヤ感が後押し、存在感増す既製品に負けないパンツとコート
- PICK-UP ITEM 4 織感が織りなすクラシカルな趣がおしゃれ度アップに大活躍
綾織りって何?
まず「 綾織り 」について簡単にご説明します。
「綾織り(斜文織)」とは、生地(織物)の組織の一種になります。その他には 「平織り」「繻子織(朱子織)」 があり、これらを織物の三原組織と言います。
生地(織物)は基本的にたて糸とよこ糸が交差して形成されます。 「平織り」 は、たて糸とよこ糸が均等に交差されますので、生地の織り目や表情にあまり変化は見られませんが、 「 綾織り 」 は、糸の交差する接点に変化をつけることで、斜めの織り目がつくのが特徴です。 「 綾織り 」 は、この綾目によって艶が出たり滑らかさが増したりと、生地の風合いや表情が豊かになります。生地の森のリネン生地に綾織りを取り入れているのも、麻素材の特性が 「 綾織り 」 にすることでより際立ち、生地から醸し出される独特な味わいや雰囲気が表現できるからです。
秋冬にリネン生地っておかしくないの?リネン生地を選ぶポイントは?
おしゃれ度が高まる秋冬の季節のファッションのポイントはやはり素材感ではないでしょうか。
秋冬のファッションにリネン生地っておかしくないの?そんな心配をお持ちでしたら、いつもよりほんの少し趣を感じられる素材感を選ぶのがポイントです。そこでおすすめなのが 「 綾織り 」 のリネン生地。しっとりとした風合いで滑らかで落ち感のよい素材感は 「 綾織り 」 ならではの持ち味です。春夏的な清涼感のある印象とは違う、さまざまな表情を魅せる 「 綾織り 」 のリネン生地が放つ素材感は、季節感を漂わせるファッション作りにきっとお役立ちいただけるかと思います。
綾織りの生地は扱い方が難しい?裁断のポイントは?
洋裁・ソーイングの初心者に限らず、生地が動いて裁断や縫製が難しいと思われがちな 「 綾織り 」の生地。筆者もせっかちで作りたい一心で気が焦っていろいろと手抜きをする癖がります。しかし 「 綾織り 」の生地は適当なごまかしが後々に響いて後悔したこともしばしば。。。 なので「 綾織り 」の生地を裁断するちょっとしたひと手間をご紹介したいと思います。
「 綾織り 」の生地 も「 平織り 」の生地と同様、タテ糸とヨコ糸で形成されています。 「 平織り 」 は比較的地の目が垂直で分かりやすいですが、 「 綾織り 」の生地 は斜めの織り目で一見地の目が分かり辛いのが難点です。そこでそのひと手間とは、生地端のヨコ糸を1本抜いてヨコの地の目を通します。ヨコの地の目を通せば、おのずとタテの地の目と垂直を取ることができます。綾目で多少目がちかちかして見づらい点は否めませんが、1本で分かりにくければ、2〜3本でも束に抜いてみると見やすくなります。
あともう一点は、型紙の方に地の目方向のタテ線を型紙の上端から下端まで引いておくことをお勧めします。その線と生地の耳端との間隔がわかると、型紙が斜めにズレているかを確認するポイントにもなります。
それともう一点は合印です。 「 綾織り 」の生地は歪みやすい上に裁断面がバイヤス地だとどんどん伸びてしまいます。うっかり伸びていることに気づかず縫ってしまって左右が非対称になってしまうことは有りませんか。伸びそうなところを縫う前には、布に入れた合印をもう一度型紙に重ねて、布が伸びていないかを確認します。 「 綾織り 」の生地は左右でも伸び方が違っている場合がありますので、もし伸びていたら縫う前に布を手でいせ込みながらスチームアイロンを布に浮かせて当てると整います。肩線や襟ぐり、アームホールを縫う前はこのアイロンのひと手間が、後々縫い合わせるときにも役立ち、結果的に時短にもつながります。
ここからはおすすめの 「 綾織り 」のリネン生地 をご紹介していきます。
カジュアルからおめかし着まで、おすすめの綾織りのリネン生地
┃ PICK-UP ITEM 1 ┃
カジュアルもおめかしもどちらに振っても華やかなリネンブラウス
ほんの少しディテールにこだわると、揺らぎのあるリネン光沢感とデザインの華やかさとが相まって、カジュアル使いから少しフォーマルなコーディネートにも役立ちます。
使用した生地はコチラ
シャツやブラウスにおすすめ
IN50721 洗いこまれた綾織りベルギーリネン60番手
┃ PICK-UP ITEM 2 ┃
ほんの少し背筋が伸びるくらいが丁度いい、ブラックリネンのセットアップ
いつもの型紙もなめらかで品の良い綾織りの生地感なら、落ち感が緩やかなシルエットを作ってくれるので、程よいこなれ感に仕上がります。 全身ブラックでまとめればフォーマルなシーンにも対応できます。
使用した生地はコチラ
ジャケットやパンツにおすすめ
IN50723 洗いこまれた綾織りベルギーリネン25番手
┃ PICK-UP ITEM 3 ┃
程よいツヤ感が後押し、存在感が増す既製品に負けないくらいのパンツとコート
ベルト使いやジッパーフライ、ダブルステッチなどちょっとしたディテール使いで、綾織り特有のツヤ感が一気に後押し、まるで既製品のような仕上りが実現します。
使用した生地はコチラ
パンツや、ジャケット、コートにおすすめ
IN50727 超高密度リネンツイルナチュラルヴィンテージ
┃ PICK-UP ITEM 4 ┃
織感が織りなすクラシカルな趣が秋冬のおしゃれ度アップに大活躍。
ヘリンボン柄が織りなす表情豊かな上質感は、クラシカルな趣を漂わせおしゃれ感を演出してくれます。
使用した生地はコチラ
ジャケット、コート、パンツ、スカートにおすすめ
IN50662 リネンウールヘリンボン25番手ナチュラルダイド
「 綾織り 」の生地のこと、綾織りリネンの素材感や魅力が伝わりましたでしょうか。
ファッションのオシャレ度が上がる秋冬シーズン、秋冬こそリネン生地を使う特別感を感じて、ハンドメイドファッションを楽しんでいただけたら幸いです。
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