コットンリネンや
綿麻とはどんな生地?
特徴やデメリット、洗濯方法を解説
コットンリネンや綿麻の生地の特徴や、コットンリネンはしわになりやすい?など
気になるデメリットや洗濯方法などを解説します。
さらにコットンリネンや綿麻生地の活用法やおすすめ生地のご紹介。
コットンリネンや綿麻生地にご興味がございましたらぜひ活用してみてください。
目次
1.コットンリネンとはどういう素材?
綿麻(めんあさ)との違いは?
結論から言ってしまうとコットンリネンと綿麻(めんあさ)は呼び方が異なるだけで両方とも同じものをさしています。
「コットンリネン」とは綿(コットン)と麻(リネンやラミー等)の異なる天然素材を織り交ぜた糸や生地のことを言い、「綿麻」も同じ意味を持つ同義語になります。厳密には「綿麻」や「綿麻生地」が主流です。
「コットンリネン」はナチュラル系ファッションの流行や、リネン生地のトレンドとともに、「コットンリネン」や「リネンコットン」「ハーフリネン」などの呼び名も出てきて、近年は綿麻、綿麻生地、コットンリネンなど、様々な呼び名が使われております。
2.コットンリネン、綿麻の生地の
特徴
コットンリネンは、綿と麻のいいとこどりをした素材です。
綿の素材が持つ柔らかさや保温性、麻の素材が持つ通気性の良さやハリコシのある独特のシャリ感、それぞれの素材の良いところと、欠点を補うバランスを持ち合わせた特性を備えています。
-
特徴その1肌触りがソフトで、さらっとした滑らかな風合い
綿の糸や生地の原料は木綿(もめん・きわた)の種から取れる種子毛(しゅしもう)。これは肌に当たってもチクチクしたり、ザラザラしたりすることがありません。麻はフラックス(亜麻:あま)やラミー(苧麻:ちょま)など、植物の茎部分が糸や生地の原料となり、コシが強く繊維が丈夫です。反面、肌が敏感だとざらざらチクチクと感じやすい特性もあります。肌触りがソフトな綿がブレンドされることで、肌触りがやさしくなり、さらっとした滑らかな風合い感を出すことができます。
-
特徴その2耐久性、耐熱性に優れる
麻は天然素材の中でも特に水に強いため、お手入れしやすいメリットがあります。耐久性に優れた麻がブレンドされることで、繰り返しお洗濯ができ、いつでも清潔な状態を保つことが出来ます。
また綿や麻は耐熱性にも優れており、レーヨンやナイロンといった化学繊維のように高温で柔らかくなったり溶けたりする心配はありません。 -
特徴その3吸水性・通気性・保温性の3拍子が揃った素材
綿や麻の天然繊維は汗をしっかり吸収・発散する性質があり、通気性に優れ蒸れにくい状態を保てます。
繊維の中が空洞の構造になっており、熱を保持することが出来るため保温性にも優れています。夏はさらっと心地良く、冬は体温を逃がさず温かさを保てるので、コットンリネンは季節を問わず活躍する素材なのです。 -
特徴その4織りやすく染色しやすい
麻はコシが強く糸も切れやすいため織りキズが出やすいのですが、綿は繊維が柔らかいため織りやすくなります。
また麻は繊維が硬く染料が入りにくい反面、綿は染色性に優れ染まりやすい特性を持つため、コットンリネンは織りやすく染まりやすい性質を兼ね備えております。 -
特徴その5風合い感が増す
綿は、麻ほどの光沢感は無く、柔らかいゆえにコシがありません。そのため落ち感などの表情が出にくい素材です。
しかし光沢感とコシがある麻が合わさることで、風合いに味わいが増し表情が豊かになります。 -
特徴その6比較的お手軽価格
麻は原料が希少なため高価となりますが、綿は麻と比較しても原料が安定しており、比較的リーズナブルな価格で手にすることができます。
麻の雰囲気を楽しみつつ、お手軽な価格なのもコットンリネンの魅力の一つです。 -
特徴その7季節を問わず活躍
麻はどうしても夏のイメージを感じやすい素材ですが、綿は季節感をあまり感じさせません。
綿の特性を持合わせたコットンリネンは季節感を感じさせず、1年を通じて活躍する素材と言えます。
3.コットンリネン、綿麻の生地の
デメリットや注意点
コットンリネンや綿麻には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
しかし適切なお手入れ方法を理解しておけば、年中長く着られる頼もしい味方です。
3つの注意点をまとめましたので、ポイントをおさえておきましょう。
-
デメリットその1洗濯で縮みやすく、しわができやすい
コットンリネンは、水を吸収し膨張した糸が乾燥の際に縮む性質があります。この性質によりしわができやすくなりますが、適切な方法で洗濯すればしわを軽減することが可能です。
まず、洗濯はなるべく少量か単独洗いにし、短い時間で行いましょう。長時間の脱水は余計なしわが付く原因となります。また脱水後濡れた状態のままの放置もしわの原因になりますので、速やかに取り出してください。干す前にはしわを取るように平らにして軽く叩きながら伸ばすのも大切です。 -
デメリットその2直射日光に弱い
コットンリネンなどの天然素材の生地は、直射日光に弱く、変色や色落ちの原因となるため注意が必要です。
干す際は直射日光を避けて、風通しの良いところで陰干しにしてください。 -
デメリットその3毛羽立ちしやすい
コットンリネンなどの天然素材の生地は、摩擦に弱く毛羽立ちしやすいデメリットがあります。大量の洗濯は生地どうしがこすれ合い、摩擦の原因になりますので、洗濯は少量か単独洗いをしましょう。洗濯ネットに入れると他の衣類との擦れが軽減され、毛羽立ちを防ぐことができます。
4.コットンリネンや綿麻生地の
お手入れ、洗濯方法
お気に入りのコットンリネンでハンドメイドした作品も、お手入れ方法や洗濯方法を誤ると、シワになったり色落ちしたり、毛羽立ちしたりするかもしれません。長く愛用するには適切なお手入れ方法や洗濯方法を知り、実践することが大切です。
-
洗濯のポイント
洗濯機を使う場合は、摩擦に注意が必要です。大量の洗濯は生地どうしが擦れあって摩擦の原因に。単独洗いか少量にして、洗濯ネットに入れるなど工夫をすることで摩擦は軽減できます。また弱アルカリ性ではなく中性洗剤を使用し、脱水時間を短めにすると繊維への負担は軽減されます。
特に初めて洗う綿のTシャツやジーンズなどの天然繊維製品にも起こる現象ですが、コットンリネンの生地も同様に、水分の吸収率が高くなり縮みやすくなります。ハンドメイドする際に多少の縮みが気になる場合は、仕立てる前に「水通し(1時間ほど水に浸してから地直し)」させることで、縮みを防ぐことができます。
タンブラー乾燥はNG。乾燥機で濡れた状態から急激に乾燥させると、摩擦による毛羽立ちはもちろん、シワが付き型崩れを招きますので絶対にお避けください。
-
干し方のポイント
コットンリネンや綿麻生地は適切な干し方を知ることも大切です。濡れたまま放置すると縮んだ繊維がそのままになり、シワの原因になります。脱水後は速やかに干しましょう。
縦・横方向に引っ張り、形を整えてから干すと縮みやシワを防ぐことができます。また直射日光で長時間干すと変色や色落ちの原因となるため、風通しの良いところに陰干し、もしくは部屋干しするのがおすすめです。 -
アイロンのかけ方のポイント
コットンリネンや綿麻生地は、ナイロンやレーヨンの化学繊維の生地よりも熱にも強く、中温~高温が可能です。ただし強く押し当てると白化(白くテカる)やアタリが付いて繊維を傷つける原因になりますので、裏から当てたり、あて布を使ってください。
またアイロンをかけた後は熱が冷めるまで時間を置いてください。すぐに畳むと畳みシワが付きますので、シワが気になるものはハンガーに掛けて収納することをおすすめします。
5.コットンリネンや綿麻の生地で何作る?
吸水性・通気性の機能面に優れ、肌触りが良く、さらっとした心地良さや、季節感を感じさせない汎用性を持つコットンリネン。風合い感、映え感の素材の味わいも実感できるこの生地は、ハンドメイド初心者の方でも扱いやすい素材です。
コットンリネンの生地は、厚手の生地から薄手の生地、柔らかい生地から、しっかりした生地と様々な種類がございます。
ジャケットやコート、シャツやブラウス、スカートやパンツ、ワンピース、バッグ、帽子、ファッション雑貨、エプロン、パジャマ、寝具、カフェカーテン、キッチンクロス、生活雑貨など、用途やデザインに合わせて、幅広くご利用いただけます。
オールシーズン活躍するコットンリネンの生地を取り入れて、素敵なハンドメイド作品を手に入れましょう。
6.コットンリネン、綿麻の
おすすめ生地3選!
コットンリネンの生地は吸水性・通気性の機能性はもちろん、季節を問わないファッション性に富んだ素材です。
ここではコットンリネンの生地の中から厳選したおすすめのコットンリネン生地をご紹介します。
7.まとめ
肌触りが良く、機能性とファッション性に富んだ、季節を通じて活躍するコットンリネン。メリットだけでなく、デメリットも知ったうえで適切なお手入れ方法を知っておけば、長く愛用することが可能です。
生地の森のコットンリネンや綿麻生地は、天然素材の味と、雰囲気のある風合いや質感に自信があります。
ファッションはもちろん、大人からお子様まで様々なアイテムにお使いいただけます。ぜひあなたのお気に入りを見つけてくださいね。