MAGAZINE生地の森スタッフが、おすすめ商品や
生地にまつわるコラムなどをご紹介致します。
秋冬に向いた生地は何か、リネンの生地を使うのはおかしくないのかなど
秋冬シーズンになると生地選びに悩む人も多いと思います。
そこで、生地の森がこの秋冬に注目するトレンドとおすすめの生地をお届けいたします。
ハンドメイドのおしゃれが一番楽しくなる季節。
生地選びの参考にしてください。
生地の森が秋冬に注目するファッションキーワードは「クラシカル」&「テーラリング」
「クラシカル」とは、伝統的なとか古典的な、また格式のあるという意味があります。
そして「テーラリング」とは、オーダーメイドの紳士服のような丁寧に仕上げられた仕立ての良さや雰囲気なども含まれていると思います。
そのトレンドにフィットするものが「ヘリンボン」です。
ここからは「ヘリンボン」織りの魅力について探っていきたいと思います。
まずここで綾織りの生地と聞いただけで、「生地が揺らいで裁断など扱いづらいのではないか」という先入観をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、へリンボン織りは左右が交互に連続する作用があり、意外と揺らぎが少なくタテの地の目を拾いやすい特徴もあります。
それ以上にヘリンボン織りの独特な織柄の意匠性は、秋冬ファッションに特別な華やぎを与えてくれるといっても過言ではありません。
ヘリンボン織りの魅力はなんといってもメリハリのある織り感。
ヘリンボン織りは主張は控えめでありながらも無地でもしっかりとメリハリを演出してくれて存在感があります。
そして、懐古的でモダンな雰囲気やクラシカルで高級感な印象に映すのもヘリンボン織りの魅力ではないかと思います。
ジャケットやコート・スーツなど本格的な仕立てのものはもちろん、スタンダードでベーシックなデザインにヘリンボンの生地を使えば、いつもの雰囲気よりもワンランクアップするかもしれません。
ヘリンボン織りの生地の持つトラディショナルで紳士的な雰囲気と、織り感が魅せる表情が豊かな素材感をハンドメイドの秋冬ファッションに取り入れてみませんか。
ヘリンボンといっても使う素材や糸の太さ織密度など厚みや風合いはさまざまです。
ここからは生地の森のヘリンボン織りの生地をご紹介していきます。
生地幅 108cm / 混率 綿100% / 厚み 厚地
一見地味に見えますが使えば使うほど自分好みのコントラストが生まれるエイジングの味を楽しませる特殊な加工を施した生地。
無地で控え目ながらに滑らかな揺らぎのある織感が上品な雰囲気を漂わせまパンツやサロペットなどファッションアイテムからバッグや帽子と老舗の風格を漂わせます。
生地幅 108cm / 混率 ベルギーリネン100% / 厚み 中厚
上質なベルギーリネン100%の柔らかさのあるしなやかな肉厚感。
無地で控え目ながらに滑らかな揺らぎのある織感が上品な雰囲気を漂わせます。
生地幅 108cm / 混率 麻90% ウール10% / 厚み 中厚
程よいウールの毛羽感のふっくらと肉厚な柔らか味のある織感は、懐古的で上品なぬくもりを漂わせます。
生地幅 113cm / 混率 リネン60% ウール40% / 厚み 中厚
程よい毛羽立ちの霜降り調な織感とふっくら肉厚な弾力のある柔らか味な風合いは、
ヴィンテージな素朴さとモダンシックな雰囲気をリッチに感じさせます。
秋冬シーズンにふさわしい「ヘリンボン」織りの生地、あなたの身近なものにお役立ていただけますと幸いです。
「ヘリンボン」とはヘリンボン織りという生地の織りの呼び名で、X字型の模様が連続している織柄が特徴的な織物です。
綾織りの一種で、右上がりの右綾と左上がりの左綾とが交互に組み合わされたX字型の織柄が魚のニシンの骨の形に似ていることから「ニシン(ヘリン)の骨(ボーン)(Herring bone)」と呼ばれ、ヘリンボンやヘリンボーンと呼び方はさまざまですが、日本では杉綾(すぎあや)とも呼ばれています。