清々しい季節に最適なリネン生地。吸湿性や速乾性も良くナチュラルにサラリと自然体に着こなしができる素材ですよね。今回はリネンパンツにフォーカスして、おすすめのリネン生地をご紹介いたします。
透け感を気にして厚手のリネン生地を選んだらぼてぼてして見えてしまったことや、色で選んだらのっぺりして垢抜けて見えなかったことはありませんか。
洋服は、素材や織り、厚み、風合いなど様々な要素が仕上がりに影響しますが、パンツの場合にポイントとなるのは、織りや織密度そして目付(めつけ)です
では、生地の森のベルギー産フラックス原料のリネン糸を使った綾織りに織られた3タイプのリネン生地で、糸番手と織密度(打ち込み本数)、目付を比較していきます。
@は一番糸が太いが打ち込み本数は一番少なく、一番重い。
Bは一番糸が細く打ち込み本数は一番多いが、一番軽い。
Aは打ち込み本数と重さともに@とBの中間。
Aは@と比較してタテ糸を細くして打ち込み本数を上げつつ、ヨコ糸の打ち込み本数を@よりも多くして、軽さを出しながら密度を上げていることが分かります。
@のリネン生地だと少し厚くてもったりとする。
Bのリネン生地だと少し薄くて頼りない、その丁度中間の理想的なリネン生地にするために改良したのが、
AIN50734 ベルギーリネンツイルナチュラルダイドです。
AIN50734 ベルギーリネンツイルナチュラルダイドは、タテとヨコの異なる太さの糸を使い織密度を調整して目詰まりのあるしっかり感を保ちつつ、何度も丁寧に洗い込みをかけてハリコシのあるしなやかな柔らかさのあるナチュラルな風合いに仕上げました。
太さの異なるリネン糸の糸質が表情をより引き立たたせ、程よい揺らぎの落ち感の良さも特徴です。
その他のカラーはこちら。
パンツ地に使いやすい落ち着いた色展開です。
早速スタッフが試してみました。
綾織りのふんわりととろみのある落ち感で、くたびれた感がでにくいような適度なハリ感もあり、ワンランク上のパンツに仕上がりました。白は透け感が気になるところですがペチパンツの着用やインナーのお色にご注意いただければと思います。
綾織りで縫い難しいと思っていましたが、縫いやすくハリと柔らかさ両方あり、ゆらぎ感が素敵な生地でした。
いかがでしたか?ナチュラルなリネン生地でも、糸番手と織密度の違いを知ってひと工夫加えてみるだけで、こなれ感のある仕上がりに近づけるかと思います。これからの季節、ぜひいろいろなリネン生地に挑戦して、まだ見ぬ新しい体験を楽しんでみませんか。
糸番手と織密度の違いを知ってひと工夫。こなれたリネンパンツに。ぜひお試しください。
みなさまのご利用を心よりお待ちしております。